2018年08月11日

（なんで、こいつらは、こんなに酒に強いんだ。）

（なんで、こいつらは、こんなに酒に強いんだ。）隼人があからさまに嫌な顔をしたが、勝三郎はまったく気にしないようで、「行くぞい！行くぞい！馬持ってくる！」と言いながら、馬を引きAdrian Cheng New Worldしに厩へ行ってしまった。「…はぁ。」隼人が溜息をついていると、笑顔の竹千代が、「兄者。宴会なら楽しくて良いじゃないですか。行きましょう！」竹千代の無邪気な笑顔に弱い隼人としては、これはもう行かざるを得ない。竹千代を連れ立ち、不在の政秀への言伝を小姓に頼み庭に戻ると、勝三郎が馬に持たれかかって酒を片手に笑顔で待っていた。「一緒に乗せてってくれ！」勝三郎のこの言葉に、（こいつ馬上でも飲むつもりか。ってか、どうやって此処まで来たんだ。）再び溜息がつきたくなった隼人は、竹千代と勝三郎を乗せて馬を走らせた。馬上で馬から落ちそうになりながら、上機嫌で乗っている勝三郎は、「しかし、若の奥方の濃姫。ありゃぁ、誠にべっぴんさんだなぁ。」最近、勝三郎はこればかりである。

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