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 これを使って訓練を行えば身体の動きが

 これを使って訓練を行えば身体の動きが制限され、正体を怪しまれるほどの動きは不可能になる。つまりは、これに魔力を流せば、皆の前で全力で身体を動かしても問題はないのだ。しかし、HKUE 傳銷キカの提案は顔を青くしたユリアスやレイトに拒否しかけられてしまう。「そんな……、危ないですよ! 初級魔法だって、当たれば怪我をするんですよ!? 少しは自分の身体のことを考えてください!」「そうだぞサキカ! 全方位からなんて怪我するに決まってる!!」二人の反応には、サキカは苦笑いするしかない。――この提案はどうしても受け入れてほしい。良い訓練になるのだ。「危ないことしないって言ったじゃないですかっ!」ユリアスの言葉が、ぐざりと胸に刺さった。それは屋根上やら木の枝やらを飛び移って走ることに関してではなかったのか――などと言い訳じみたことを口にできるような状況ではない。潤んだエメラルドグリーンの瞳が、サキカの情けない表情の顔を映していた。――今ここでする必要はない。ギルドに戻ってから隊員に協力してもらって行っても良いのだ。しかし、ここでの時間を無駄にはしたくないのである。戦争前に、できる限り鍛え上げたいのだ。「わかった」二人とは異なり、アークは何の躊躇もなく了承した。茶金髪の女性を含めた六人はぎょっとして、アークを凝視する。しかし、サキカにとっては、助け船だ。「こいつがこの程度のことができねぇわけがない」――そんなに心配だったら力を加減すればいいじゃねぇか。アークはしれっとした顔で言った。皆は渋々ながら同意し、そしてようやく訓練が始まる。「サキカの回りに結界を張らせてもらう。これは反対側から魔法が飛んでこないように、サキカ以外を守るためのものだからね。……サキカ、あなたは危なくなったら魔法を使いなさい。多少の怪我はここにいる使用人が治してくれるけど」茶金髪の女性は詠唱をして、サキカの回りに結界を張った。 無属性上級魔法“対物理・魔法結界” を応用した魔法である。効果としては中から外へ攻撃を通し、外から中へは攻撃を通さない通常の“対物理・魔法結界”とは真逆で、中から外への攻撃は通さず、外から中へは攻撃を通すというものだ。このような訓練をする時や、皆で魔物を囲んで討伐する時ぐらいしか使われないものである。.

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